日銀横浜支店が発表した2013年3月の県内企業短期経済観測調査(短観)は、企業の景況感を示す業況判断指数(DI)が全産業で前回調査(12月)から2ポイント増のマイナス4となり、3期ぶりに改善した。昨年末からの円高修正などにより、県内経済の大きなウエートを占める製造業で、受注環境が回復したのが要因の一つとみられる。(千葉 龍太)
業種別では、製造業のDIが3ポイント改善のマイナス8になった。なかでも、産業のすそ野が広い「輸送用機械」(自動車産業など)が前回の0からプラス4に回復した。
一般機械や工作機械などの「はん用・生産用・業務用機械」もマイナス6からプラス9の大幅改善となった。スマートフォン関連の受注が低調な「電気機械」や「素材」は伸び悩んだ。