中央本線・相模湖駅、地産材使い地域と調和/新設備で登山目的に対応


前回かい修治のデザインを生かした駅舎

前回かい修治のデザインを生かした駅舎

 JR東日本八王子支社は、相模湖を中心とする登山・レジャー観光の玄関口として、中央本線相模湖駅(相模原市緑区与瀬)本体の改修工事を今月末までに完了する。地域と環境の調和をコンセプトに津久井産の杉を使用。管内初の「靴洗い場」や「更衣室」を新設し、レジャーや登山目的の需要に答える。

 現在の駅舎は1964年の東京五輪に合わせて建設され、以来53年ぶりの改築となる。今回の改築方針では前回大会時のデザインを尊重し、地域の記憶として残す。駅舎内の内壁やはりなどの仕上げ材に地元産の杉を使用し、駅舎内を明るいイメージにする。

 今回の改築では「みんなの宿り木」がコンセプトで、さまざまな目的の人が集う温かな駅空間を創出する。休憩や待ち合わせのスペースを配置するほか、地域の情報発信を行う「地域連携スペース」などを新たに設ける。

 2015年における1日平均の乗車人員は約2400人。陣馬山や石老山などへの登山客、相模湖や遊園地などへのレジャー客が最寄りの玄関口として利用している。
(芹澤 康成/2017年1月20日号掲載)

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