小田急多摩線の相模原市の上溝地区までの延伸と同線上溝駅(同市中央区上溝)の開設を促進する地区会議が3月4日、上溝で設立される。多摩線延伸の早期実現や上溝駅周辺のまちづくりを促すことで、上溝地区の活性化を図る。今後、市への協力要請や他団体との連携も強めていく。
昨年4月に開かれた国土交通省交通政策審議会の答申では、同線の唐木田(東京・多摩市)から上溝までの延伸計画が、今後めざすべき首都圏鉄道の実現に向けて「意義ある事業」と位置付けられた。町田市内の新駅とJR相模原駅を経由し、上溝駅周辺まで達するルートが明記された。一方で、収支採算性の課題が指摘され、沿線開発の着実な推進と費用負担の所在などについて検討するよう求められている。
会議は上溝地区16自治会の正副会長や同地区まちづくり会議の委員、上溝商店街振興組合の役員など150人以上で構成。要望活動ほか、まちづくりの基盤となる地区の魅力を創出する事業も計画しているという。
世話人の小林充明さん(上溝地区自治会連合会会長)は「延伸の早期実現がかなえば交通の利便性が大きく向上し、地域の活性化が図られる。行政や企業、ほかの地域と連携して活動したい」と意気込む。
(2017年2月1日号掲載)