相模原市、淵野辺で消防出初式/1千人参加で防火呼び掛け


消防八木節を披露する消防団員ら=市立相模原球場

消防八木節を披露する消防団員ら=市立相模原球場

 相模原市の消防出初め式がこのほど、中央区弥栄の市立相模原球場と淵野辺公園中央広場で行われた。市消防職員や消防団員など約1千人が参加し、パレードや「消防八木節」などで市民へ防火・防災を呼びかけた。

 加山俊夫市長は、あいさつの中で「防災・減災に向けた即効性のある対策が急務となっている。市民の命や財産を守る消防への期待は、ますます大きくなっている」と消防関係者を激励した。

 球場で行われた式典では、永年(10~30年)にわたり活躍した消防団員に対する県知事表彰(40人)と市長表彰(200人)を実施。市民が見守る中、加山市長らから表彰状が手渡された。

 団体演技では、津久井方面隊が江戸時代の町火消しを思わせる衣装を身にまとい、伝統的な「腕用ポンプ」による放水を行った。和太鼓やしの笛などの演奏に合わせ、唄をうたう「消防八木節」も披露した。

 合同演技では会場を中央広場に移し、消防職員の技術力と資機材を導入した。市内企業の自衛消防隊や在日米陸軍消防隊などとの連携を確認する訓練の役割もある。

 会場は家族連れなど市民が会場を訪れ、演技を観覧した。子供連れで会場を訪れた緑区の女性(32)は「夫が参加しているので、応援に駆けつけた。子供に父親の仕事を誇りに思ってほしいと、ことし初めて連れてきた」と話した。
(2017年2月1日号掲載)

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