県弁護士会相模原支部(水谷理枝子支部長)は2月4日、ホテルラポール千寿閣(南区上鶴間本町)で市民参加による地域司法フォーラム「弁護士会支部サミット」を開催した。市民に遠い存在と思われがちな司法と地域をつなげることを目的に、同支部の弁護士らが企画。地元の地域団体関係者や県議、市議など約300人が参加した。
フォーラムでは、「市民は地域司法に何を求めているのか」をテーマに、市自治会連合会や商工会議所、高齢者支援、障害者支援などの約20団体の代表者らから、司法に関する課題を抽出。同支部と解決に向けた方向性などを議論した。
高齢者問題では、認知症などの高齢者に代わり財産などを管理する「成年後見人制度」について、高齢者支援団体から「現場のスタッフが同制度について学ぶ機会をつくることが必要」などの声があがった。
これに対し、同支部は「成年後見人制度は今後、ますます需要が高まると考えられ、研修会などへの弁護士の講師派遣など、支部としても積極的に取り組みたい」とした。
県弁護士会相模原支部は、「今回のフォーラムで地域からさまざまな宿題をいただいた。ネットワークづくりだけで終わらせず、つながりをどう活用していくのか、これからが大切」としている。
このほか、司法に関する弁護士らによるコントや、同支部が制作した合唱曲なども披露された。
(2017年2月10日号掲載)