相模原北署は1月24日、相模原市緑区西橋本の同署で武道始め式を開いた。関係団体や近隣住民ら約50人の前で武道の鍛錬の成果を披露し、市民を守る力と技をアピールした。
警察署の署員は、地域の安全を守るため、日頃から剣道や柔道、逮捕術の修練を積んでいる。その成果を来賓に発表する場として、毎年恒例で行われている。
河辺裕司署長は、冒頭で「柔道と剣道は、治安維持を任務としている警察官にとって、体力錬成と精神修養のために必要不可欠なもの。武道の精神に則り、相手を尊重して、勝って驕らず、負けて腐らず、警察官として正々堂々試合に臨み、治安維持にあたる相模原北署員の〝やる気、勇気、元気〟が伝わる式としてほしい」と訓示を述べた。
式では、柔道と剣道の高点試合や逮捕術の模範試合などが行われた。「五人掛け」では、県警の指導員が署員5人を相手に華麗な技を見せた。
逮捕術の実戦では、署員が市民や犯人の役を演じて寸劇を披露した。暴行事件や振り込め詐欺の2事案を再現し、防犯や事件に巻き込まれた際の対応方法を啓発した。
県内の「振り込め詐欺」は昨年、認知されたもので1286件発生し、総額40億8700万円の被害があった。2014年から15年にかけて453件減少したが、昨年は増加に転じた。
(2017年2月10日号掲載)