県内最大の工業技術製品見本市「テクニカルショウヨコハマ2017」が2月1~3日までの3日間、横浜市西区のパシフィコ横浜(横浜市西区)で開かれた。「未来をひらく新技術」がテーマで、過去最多の635社・団体が出展した。
38回目となる今回は、過去最多となる635社・団体が出展。県外から出展する企業も目立っており、全出展社に占める割合の約4割を占めていた。来年の開催は規模を拡大する予定。
(編集委員・千葉龍太、芹澤康成)
県と横浜市、神奈川産業振興センター(KIP)、横浜市工業会連合会が主催。ことしのテーマは「未来をひらく新技術」で開催中は累計2万人以上が来場した。
会場はビジネスソリューションや生産(加工技術)、生産(装置など)、環境・エネルギーなどのゾーンに分かれ、出展各社・団体は自社技術・製品を売り込んだ。毎年開催されているテクニカルショウだが、このところめだてちるのが県外企業の出展数。今回は635社のうち、県外企業は約4割にあたる252あった。長野や東京・大田区、新潟、静岡、愛知といった製造業が盛んな地域からの出展が目立っていた。
「開催地が横浜ということもあり、市場が縮小している地方からこちらの市場を狙って出展しているのでは」(関係者)としており、県内きぎぃ王と競うように技術力をアピールしていた。
次回の「テクニカルショウヨコハマ2018」は来年2月7~9日を予定。同じくパシフィコ横浜で開催だが、展示スペースを広げるほか、企画内容なども拡充させる計画だ。
相模原市のブースは、トライアル発注の認定製品をそろえた。三味線の製造・修理などを手がける小松屋(相模原市緑区長竹)が、動物皮に代わる人工皮「リプル」を出展。本皮に近い音色を再現し、丈夫で破れにくく低コストという特徴をアピールした。
東邦電子(同区西橋本)は、同市のブースにワイヤレス温湿度ロガーを展示したほか、独自のブースも出展した。マイナス40度の低温に対応できる二酸化炭素濃度測定器「CO2トランスミッター」など新開発の製品が注目を浴び、来場者が関係者へ積極的な質問をする姿が見られた。
検査機器メーカーのユーエスディ(同市南区大野台)は、新たに発売した異物検査装置「マイクロ・エイリス」の実機を展示した。最大で8方向からの検査に対応し、コネクターなど複雑な形状がある製品の目視検査を自動化できる。
「おもてなし営業」で海外受注を拡大している三益(秦野市堀山下)は製品で製造した金属管のサンプルを持ち込み、得意とする製管機の性能をアピールした。平田健取締役は「弊社のブースが目的で来場した人もいた。以前と比べて、手応えは良くなっている」と話していた。