ケイ・ジー・ケイ、機械化する印刷分野へ/UVインク供給装置開発


新たに開発した高耐久システムの構成例

新たに開発した高耐久システムの構成例

 印刷向けインク供給設備メーカーのケイ・ジー・ケイ(KGK、相模原市中央区南橋本)は、高粘度のUV(紫外線硬化)インクを効率よく供給する新型高耐久システムを開発した。ポンプユニットと分配制御弁をフルモデルチェンジし、年頭から発売。UV印刷への転換やUVインク補給の機械化を進める印刷分野への導入を目指している。

 新システムは、ポンプと分配制御弁の主要部品に独自の硬化抑止技術を適用。高粘度インクの高圧圧送と、故障や異常摩耗の主要因であるインクの硬化防止を両立した。

 新製品はオフセット輪転機や枚葉印刷機に、UVインクを自動補給するもの。新たに開発したシール機構(特許出願中)を採用して圧送機器内部での硬化を防ぎ、耐久性を高めた。長期にわたり安定供給でき、印刷現場の生産性維持に貢献する。

 主な特徴は、高圧圧送機能を有するエア駆動レシプロポンプを活用し、最大3㍋パスカルの圧力で吐出できること。高圧でインクを供給できるため、供給配管を長く延ばせる。インク供給設備や配管のレイアウトの広がりに期待できる。
(2017年3月1日号掲載)

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