相模原市、市の魅力や発展性紹介/日本橋で都内企業にPR


超満員の参加者を前にプレゼンする加山市長

超満員の参加者を前にプレゼンする加山市長

 移転や進出を考える都内企業などにアピールしようと、相模原市はこのほど、東京・日本橋で「企業向けトップセミナー」を開いた。「未来を拓くさがみはら~国際的なビジネス拠点をめざして~」をテーマに、加山俊夫市長らが相模原の魅力や発展性をアピールした。

 加山市長は「本市の将来展望」と題し、相模原の立地環境や今後のまちづくり、生活環境についてプレゼンテーションを行った。広域交流拠点整備事業など大規模開発に触れ、相模総合補給廠(しょう)の一部変換地について「情報機能としてコンベンション施設を整備するほか、行政機能の集約について考えていく」と言及した。

 特別講演は、多摩大学学長を務める寺島実郎氏(日本総合研究所会長)が講師を務めた。相模原・多摩地域の歴史的な変遷について触れ、圏央道、リニア中央新幹線がもたらす成長の可能性を説明した。

 第2部では、「世界に向けて、未来を拓くさがみはら」をテーマとしたパネルディスカッションを行った。加山市長と国土交通省の藤井健国土政策局長、明治大学公共政策大学院の市川宏雄教授がパネリストを務め、同市のビジネス環境としての魅力や優位性、可能性について意見を交換した。

 市川科長は、「ストロー効果というが、吸われるものがなければ吸われない。相模原は製造業を中心に動いている都市圏で、東京と組成が違うので相互利益の関係になる」と指摘。「新横浜のように空洞化も懸念されるが、東京進出を目指す企業が進出する可能性もある」と話した。

 定員200人を超える215人(102社)が参加。名刺交換会もあり、加山市長と参加者約60人があいさつを交わした。
 (2017年3月1日号掲載)

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