東急電鉄はこのほど、2月12日に閉館した商業施設「グランベリーモール」(町田市鶴間3)跡地に整備する商業施設の計画を発表した。駅・公園・商業施設の周遊性向上および周辺環境と調和した商業施設によるにぎわいの創出が目的。5月に着工し、2019年度をめどに開業する。
新施設は「生活遊園地~くらしの『楽しい』があふれるエンターテイメントパーク~」がコンセプト。「街歩きの楽しさを感じられる買物空間」と「食」「遊び」「ライフスタイル」などをテーマにした体感型施設「くらしのエンターテイメント空間」を備えた商業施設、豊かな自然を感じながら異なる楽しみ方ができるという7つの広場で構成される。
敷地内は、2層または3層を中心としたオープンモールとし、駅から商業施設や鶴間公園、周辺住宅地までの周遊性を高める歩行者ネットワークを整備。商業施設は、店舗数を従前の2倍の約200店とし、「グランベリーモール」で好評だったアウトレットをさらに拡充し、ライフスタイル提案型の物販や飲食店などを備える。
また、同時期に南町田駅のリニューアルを行う。公園や商業施設と融合した開放的な駅空間にするとともに、エスカレーターやホームドアを設置し、安全性と利便性の向上を図る。
同計画は、町田市と共同で推進している「南町田拠点創出まちづくりプロジェクト」の一貫。隣接する駅や鶴間公園と一体となった新たな商業施設の開発計画に着手する。
施設デザインには、人気商業施設を手掛けたラグアルダ・ロウ・棚町建築事務所のデザイナー・パブロ・ラグアルダ氏を起用。コンセプトを「ヴィレッジ型空間」とし、街や自然との調和を図るとともに、歩くたびに新しい発見や出会いが生まれる魅力ある商業施設空間を目指す。
施設の概要は▽敷地面積=約8万3千平方メートル▽延べ床面積15万1千平方メートル▽店舗面積5万3千平方メートル―。駐車場は約2100台分を設置する計画。
(2017年3月10日号掲載)