県内自動車市場の回復が続いている。神奈川トヨタ自動車がまとめた2月の県内新車市場(登録車・軽自動車合計)は前年比6・7%増の2万6777台となり、5カ月連続で前年を上回った。トヨタ自動車や日産自動車が好調だった登録車(排気量660cc超)の伸びが市場全体をけん引した。ただ、軽自動車市場は2カ月連続のマイナスとなった。
(編集委員・千葉龍太/2017年3月20日号掲載)
神奈川トヨタによると、消費増税があった2014年4月以降、登録車市場は2年間低迷が続いたが、16年度以降はプラスに転じている。
一方、軽自動車市場は15年度に実施された軽自動車増税の影響で2桁減となるなど、現在も低迷が続いているという。ただ、新車市場全体としては、登録車市場の好調がカバーしている。
今回発表した2月集計で登録車市場は同11・5%増の2万567台で、7カ月連続でプラスだった。同市場を構成する「乗用車」「RV車」「商用車・トラック」といったカテゴリー別では、乗用、RV車がともに2桁増になった。
乗用車では日産やトヨタ車が伸びたほか、「ベンツ」などの純輸入車も堅調で5カ月連続のプラスになっていた。
軽自動車は6・7%減の6210台。メーカーブランド別では、スズキ、スバル、トヨタの3社がプラス伸長した。
なお、乗用車市場の車名別ランキング(トップ10)は、1位が日産「ノート」で、前月までにトップを独占していたトヨタ「プリウス」を抜いた。2位は「プリウス」、3位「アクア」、4位「タンク」、5位ホンダ「フィット」、6位トヨタ「ルーミー」、7位「ヴィッツ」、8位「ベンツ」、9位スバル「インプレッサ」、10位トヨタ「パッソ」の順番だった。