限定販売の２種を持つ若林さん
輸入販売業「若翔」（相模原市中央区横山台）は、大手企業との価格競争を避けようとオリジナル製品「チアシード蒟蒻（こんにゃく）ゼリー」を開発した。美容や健康に関心が高い女性を中心に好評だという。
栄養が豊富で「スーパーフード」として注目されているチアシードは、中南米原産の「チア」（シソ科）という植物の種（シード）。アステカなどのメキシコ先住民にとって、トウモロコシと同等の重要な主食だった。体内で合成することができない「アルファ・リノレン酸」を豊富に含み、悪玉コレステロールや中性脂肪の蓄積を抑えるとされる。
若林直人社長がチアシードに目をつけたのは５年前。米国の展示会で美容や健康を意識している米国の有名俳優やモデルから人気だということを知り、「日本でも流行るのでは」と製品開発に乗り出したという。
また、「日本でも流行るようになったが、食べ方が知られていない。以前から日本にあるもの（こんにゃくゼリー）と流行もの（チアシード）を組み合わせ、食べやすいよう工夫した」と話す。
ゼリーのベースとなるこんにゃくは、群馬県産の芋を使用。低カロリーで腹持ちがいいほか食物繊維が多く含まれ、有害物質や老廃物を排出する効果が期待される。「ダイエットや美容の補助食品として活用してほしい」と若林社長。
味はりんご、ぶどう、ももの３種のほか、「まちおこし」をコンセプトとした期間・数量限定のご当地フルーツシリーズも設定。くだもの本来の風味にこだわり、果汁を収穫時期に産地へ出向いて農家や農業団体から直接買い付けている。
同シリーズのうち、昨年10月に発売した「瀬戸内レモン」は２カ月で８万ケースを売り上げるヒット商品となった。先月には第２弾として「有田みかん」を発売。インバウンド需要を見据え、沖縄向けに新製品の開発も進めているという。
内容量は10個入りで、価格は３２４円。全国のスーパーマーケットやドラッグストアなどで販売している。エステサロンや美容室が扱うケースも増えている。
（２０１７年４月１日号掲載）
