相模原市民桜まつりが4月1、2日の2日間、同市中央区の市役所さくら通りなどで開かれた。3月下旬の天候不順で桜の開花が遅れたが、家族連れなど約38万人の人出で会場が賑わった。
開催テーマは「72万人のふるさとづくり」「人・もの・自然、すべての共生を求めて」。両日で延べ80団体がイベントやパレードに参加し、まつりを盛り上げた。
期間中は、約370団体が展示物や体験コーナーなどを出展した。「銀河連邦」に所属する5市2町のほか、隣接する東京都町田市や長野県立科市なども招待団体として、各地の観光PRや物産展を行った。
加山俊夫市長は、1日のオープニングセレモニーで「3分ほどしか開花していない桜だが、あすは晴れて5分、6分と咲いて桜まつりにふさわしい陽気になるはず。多くの市民らに楽しんでもらいたい」とPRした。
宇宙航空研究開発機構(JAXA)の研究施設がある自治体で構成する「銀河連邦」はことし、30周年を迎えた。「市民や経済などで交流を重ね、さまざまな事業に成果が出ている」と加山市長が報告。昨年度から連邦に加わったカクダ共和国(宮城県角田市)などから代表らが参加し、特産品や重点施策を紹介するなど「お国自慢」を展開した。
相模原署前交差点から横山二丁目交差点までの約1キロメートルでは、パレードや展示を行う「シビックストリートゾーン」、模擬店が並ぶ「にぎわいゾーン」など、6区画に分かれて行われた。
会場には、市内の特産品のほか、全国各地や外国の料理などを売る模擬店が並んだ。市内で活動する各県人会のブースもあり、同郷の仲間や他県との交流もあった。
4歳の長女や妻と共に会場を訪れた一(にのまえ)慎二さん(34)は「肌寒く、サクラがほとんど咲いていないのが残念だった。イベントや出店を見ながら楽しみたい」と笑顔で話した。
(2017年4月10日号掲載)