合同会社わざあり、「我力」で がん抑制期待/相模原さんニンニクを使用


「我力」を開発した石井さん

「我力」を開発した石井さん



合同会社わざあり(相模原市南区南台)は、相模原産ニンニクを使った香味オイル「我力(がりき)」を開発した。代表の石井正一さん(アイスリー社長)は、「普段の食事で免疫力を高め、健康で病気になりにくい体になれる食品づくりを目指す」と意気込む。
(芹澤 康成/2017年4月10日号掲載)

「我力」は、ニンニクの英名「ガーリック」をもじって命名。「自分(我)の“力”で治そうとする力を育む」という意味も込められている。

ニンニクの成分のうち、健康増進作用を持つという「アホエン」の作用に期待した。愛知学院大学の大澤俊彦教授によると、アホエンには免疫機能を高める効果があり、がんの抑制のほか、動脈硬化やアルツハイマーの予防、肌のしみや老化を防ぐ効果があるという。

アホエンは、植物油やアルコールにしか溶け出さない性質があり、オリーブオイルに独自の製法で抽出する。県産業技術センターに依頼して成分分析を行った結果、アホエンの抽出に成功したことを確認した。

石井さんによると、「アホエンは100度まで加熱すると壊れてしまう」ため、直接摂取することが望まれる。パスタやサラダにかけるほか、パンにつけて食べることなどを勧めている。

ニンニクは、グリーンピア相模原(南区下溝)が運営する「モナの丘」の農園で栽培した。同社の桑田俊夫社長や石井代表が参加している異業種交流会「さがみモノづくり研究会」がにんにくを使った新しい商品を作ろうと、15年4月から開発を開始。製造、販売のために資金を募り、「わざあり」を設立した。

価格は200ミリリットル入りで1900円。売り上げ目標は月間600本。ボーノ相模大野のアンテナショップ「サガミックス」(南区相模大野)やモナの丘で販売している。

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