神奈川14区の応援演説/各党幹部が相模原入り、投開票に向け火花散らす


希望の党の本村氏を応援した小池代表

希望の党の本村氏を応援した小池代表



衆議院選挙は22日の投開票に向け、候補者の舌戦が激しさを増す中、各党の幹部らが相模原市入りして火花を散らした。

12日には希望の党の小池百合子代表(東京都知事)が相模大野駅前、自民党の麻生太郎副総理兼財務大臣が15日に橋本駅前、共産党の田村智子党副委員長が16日に相模大野駅前に立った。

小池代表は希望の党公認で神奈川14区から出馬した本村健太郎氏(47)の応援演説を行い、駅利用者らに支持を呼び掛けた。本村氏を支持する理由や相模原の地域課題について触れず、「この相模原をベースに培ってきた地域の絆が満開に花開こうとしている」と述べるに留まった。

また、小池代表は「身を切る改革での財源捻出で増税を再考させたい」と主張。「過去の発想にとらわれない新しい知恵で、持続可能な社会保障の仕組みづくりをしていこうではないか」と訴えた。

 

自民党の赤間紙を応援した麻生副総理

自民党の赤間紙を応援した麻生副総理



麻生太郎副総理は自民公認の赤間二郎氏について「(赤間氏は)総合補給廠の返還など相模原の話ばかり。地元で生まれて定着し、事情を説明できる人物が皆さんの代表だ」と〝麻生節〟を展開。「提案力や熱意があり、地域の必要性を率直に語れる人柄だ」と評価した。

また、安保法制に反対していた民進党議員が、希望の党への合流で政策を軌道修正した例もあったと指摘。「一夜にして考え方が変わるような政権に日本の平和を預けるのかが問われている」と述べた。

 

共産党の中野渡氏を応援した田村党副委員長

共産党の中野渡氏を応援した田村党副委員長



共産党の街頭演説では地元14区の中野渡旬氏(69)のほか、13区、16区の候補者も揃って登壇。田村党副委員長は、「安倍政権を倒すには、立憲・社民・共産の野党共闘しかない。共闘のため県内選挙区から立候補者を減らした。一人でも多くの候補者を国政に送ってほしい」と訴えた。

また、消費増税については「消費税は『むごい税金』。生きることすべてに課税され、低所得者ほど負担が大きい。景気回復による所得税と法人税の税収アップが先である」とした。

いずれの会場も支援者からの力強い声援があり、選挙戦は熱を帯びてきた。インターネットで演説会を知ったという市内在住の大学生は、「外交面で毅然とした態度を通せる政権を求めたい。ブラック企業の規制など、若者の生活改善にも取り組んでほしい」と衆院選に期待を寄せた。

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