ハウ、海外需要が堅調/電話回線の「疑似交換機」


装置を説明するハウの矢野社長

装置を説明するハウの矢野社長


 ネットワーク周辺機器開発販売「ハウ」(相模原市中央区千代田)の電話回線疑似交換機が、発売から20年以上経った現在も安定した売り上げを見せている。国内では競合が生産から撤退したこともあり、シェアはトップクラス。海外向けの出荷も堅調だという。
 商品名は「第3電電」。電話会社の基地局を経由せずに、回線の交換動作を疑似的に行う装置。
 アナログ回線を使った機器を4台まで接続でき、同時に2台まで通話が可能。電話機やファックス、複合型コピー機の開通試験を行う際に使用する。
 発売開始は1991年。インターネットによる直販と代理店販売のみで特別な営業活動はしていないが、年間100台前後の安定した出荷がある。国内はもちろん、近年は海外、特に中国からの引き合いが多いという。

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