デジタル無線機メーカー、ロンクジャパン(相模原市緑区西橋本)が開発した、無線利用「音声ガイドシステム」が、4月に新装したばかりの銀座・歌舞伎座で全面採用された。納入台数は7500台。歌舞伎の観劇で、演目の音声解説などに用いる。音質のよさや導入費用などの点が評価されたという。今後は美術館などの音声案内などにも販路を広げる。(松山 祐介)
同製品は、国際的に使われる産業科学医療用の周波数(ISMバンド)を利用。複数で同時に双方向通話ができる同社の「デジタルワイヤレスインターカムシステム」を応用した。
高山健社長によると、他社のインカムはPHS回線の電波を使用しているため、設備投資には費用がかかる。同社はインカム機能に特化したため、設置費用は競合の約10分の1に抑えられるという。