保土ケ谷BP、高架部へ交通量2割転換/交差点4カ所回避で一般部渋滞緩和


国土交通省川崎国道事務所(川崎市高津区)はこのほど、国道16号保土ケ谷バイパス(BP)の「町田立体」(町田市鶴間)と東名高速道路が直結するランプが開通して半年が経ち、交通量の約2割が一般部から高架部へ転換したと発表した。信号機のある交差点4カ所を回避できることでBPの利便性が向上し、一般部の渋滞も緩和されつつある。

一般部から交通量が移った高架部

一般部から交通量が移った高架部



保土ケ谷BPの高架部(東急田園都市線と国道246号の間の地点)では、開通前に1日あたり約3万6100台だった交通量が、約16~25%増加して4万1900台となった。国道16号の一般部では2万4300台となり、約16~20%の減少が見られた。

町田立体(延長2・1㌔)は16年4月、東名高速と国道246号オーバーパスする高架部として開通したが、相模原方面と東名高速をつなぐランプ部はなかった。国道246号と交わる東名入口交差点などを通過する必要があり、連休やお盆の帰省ラッシュ時には渋滞が東名道本線にまで影響を及ぼすこともあった。

同事務所の発表によると、渋滞の解消または緩和で、南町田北交差点から横浜町田ICまでの所要時間は9分から3分へと6分短縮。ドライバーの乗務時間の短縮や、燃費の向上など事業の効率化に貢献している。

相模原市内企業の関係者は「信号機のある交差点を通過する必要がなくなり、渋滞も回避できるようになった。ただ、八王子方面からの交通量も増えているようで、16号の市内区間の渋滞が悪化しているように感じる」と話した。

【2019年12月10日号掲載】

…続きはご購読の上、紙面でどうぞ。