「地域の声が届く政治を」/立憲民主党、枝野代表が長友氏応援に


岸田文雄首相が14日の衆院解散を表明してから初めての週末を迎えた9日、立憲民主党の枝野幸男代表がJR橋本駅(相模原市緑区橋本2)北口で神奈川14区から立候補予定の長友克洋(よしひろ)氏の応援に駆け付けた。約400人(陣営発表)集まった聴衆の前で、「命と暮らしを守る危機管理ができる政府をつくるために、皆さんの声が届く政治をつくるために、長友克洋の力が必要」などと呼び掛けた。

長友氏の応援演説に立つ枝野代表=10月9日、JR橋本駅前(相模経済新聞社撮影)

長友氏の応援演説に立つ枝野代表=10月9日、JR橋本駅前(相模経済新聞社撮影)



8日の岸田首相の所信表明演説に触れ「分配という言葉があったが、成長の果実を分配することが国の成長につながるという意味。成長していないから、果実がないから困っているのではないか」と指摘。「日本の輸出は着実に成長しているが、国内の消費が伸びていない。日本の経済の半分は国内消費だが、年収が低ければものやサービスは売れない。格差の固定を是正しない限り、日本の経済は元気にならない」と強調した。

衆院選に向けて「経済をよくするためには適正な公平な分配と、明日の不安を小さくすることを明確にしたい。これまでの流れとは違う、もう一つの選択肢を示したい」と強調した。

2011年3月の東日本大震災当時、官房長官として震災と原発事故の対応にあたったことを振り返った上で、新型コロナウイルス感染症対策について「常に最悪を想定して司令系統をはっきりさせることが大切と、昨年3月に首相に訴えた。ようやく所信表明で、最悪の事態を想定するとか、強力な司令塔と言い出した。この危機の中にも関わらず、与野党の会談は1回しか行われなかった」と訴えた。

長友氏は藤井裕久元衆院議員の秘書を経て、相模原市議2期、07年に県議初当選して4期(7月に辞職)務めた。枝野氏は「隣で演説を聞いて強い思いを感じた。県議員として地域の、今の政治に届いていない、首相や官邸から見えていない、草の根の生活の声に寄り添って活動してきた」と推した。

長友氏は演説で「すべての人に対して政治は責任がある。強い人や一部の人のためのものではない。全力で国政に挑みたい」と力を込めた。

神奈川14区では他に自民党から現衆院議員の赤間二郎氏が出馬予定。

【2021年10月11日発行】

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