▽玉川大、秋学期演劇公演「ユビュ王」21日から


玉川大学芸術学部は21~24日、秋学期演劇公演「ユビュ王」を動画配信サイトYouTubeでライブ公開する。いずれも午後6時から160分、全4回の公演。新型コロナウイルス感染症対策で学園内への入構を制限しているため、公演は学内教職員・学生・保証人のみ入場できる。
パフォーミング・アーツ学科と演劇・舞踊学科の学生が現代ヨーロッパの演出法と俳優トレーニングを活用して、120 年以上前に書かれた作品に挑戦する。登場人物の醜悪さを誇張された動きで表現し、色彩豊かな空間と時代やジャンルを超えた幅広い音楽によってコミカルに描く。公演では「サーカスに見立てた舞台空間と俳優の戯画的な身体表現を用い 、想像力が掻き立てられ、視覚的にも楽しめる」という。
パフォーミング・アーツ学科は2002年に開設。演劇、舞踊、音楽を中心とした上演芸術を総合的に学び、芸術と社会を繋ぐ人材を育てている。公演の出演者はすべて学内オーディションによって選出。出演のみならず、舞台監督や照明、音響、制作など全てのスタッフワークを全員が行い、舞台作りを学んでいる。
同作は、19世紀フランスの劇作家アルフレッド・ジャリの代表作で、)は、悪意に満ちた卑劣な政治家を低俗喜劇として 描いた風刺劇。同研究室は「主人公は実在の教師がモデルとなっており、 1896 年にパリの制作座で初演さた。20 世紀半ばに 興った不条理演劇に通じる過激で不合理な物語は、ジャリ作品の先駆性の表れと言える」と説明している。
同研究室「まるで夢の中にいるような不思議な感覚をぜひお楽しみください」と話している。
 

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