MTジムの石澤選手、世界王座狙う/今月22日に後楽園ホールで


2人立ち 相模原市中央区出身で、市内のMTボクシングジム(緑区西橋本)に所属する石澤開選手(25)は、2月22日に横浜市内のホテルで会見を開き、現WBO世界ミニマム級王者の谷口将隆選手(28)=ワタナベ=と22日に東京・後楽園ホールでタイトルマッチを行うことを発表した。軽量な体格に似合わない強力な攻撃力を生かし、これまでの戦績は11戦10勝9KO1敗。【2022年3月1日号】

両者は2019年9月に日本同級王座決定戦で対戦した。谷口選手は8回判定で石澤選手のプロ戦績に唯一黒星を付けた因縁の相手。再戦を望んでいた石澤選手だったが、21年10月に谷口選手が日本王座を返上したため、同じベルトをかけての再戦は実現しなかった。

MT石澤 石澤選手は「谷口選手が世界タイトルを獲得したことで、このような試合が組めた。理想のリベンジができる場が整った。世界タイトルマッチの意識より、谷口選手へのリベンジの場が世界タイトルマッチだったという意識の方が大きい」と力を込めた。

1月11日の日本王座戦では森且貴選手と争って、8回TKOでタイトルを奪取。世界王座への挑戦権も獲得した。「あのときは前に行くだけで駆け引きもできず、技術も足りなかった。パワーだけではいけないということを学んだ」と話すように、防御面でも成長した姿をみせた。

谷口王者 谷口選手との日本王座戦では敗れたが、5回終了間際に右フックでダウンを奪い判定に持ち込む力量もみせた。谷口選手も、石澤選手との再戦について「2年半前とは違う。石澤選手を知る人間の中で、彼の実力をよく知っている。警戒して油断することなく、全力で臨みたい」と話した。

石澤選手にとって悲願とも言える谷口選手との再戦は、世界タイトルをかけての大舞台で迎えることになった。同ジムには現WBO世界フライ級王者の中谷潤人選手がいる。ジム2人目の世界王者を狙ってリングに上る。

「この試合に勝つことはもちろんだが、一番期待されているのは『石澤がどのように倒すのか』という部分。僕の仕事は今回倒して世界奪取をすること。それが達成できるようにがんばりたい」と闘志を燃やす。

 

記者会見の様子はYouTubeに掲載!!

https://www.youtube.com/watch?v=JDehv3b-nq0

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