大和商工会議所は17日、LINE(ライン)が運営するライブドアブログを通じて地域情報を発信する「ローカルブロガープログラム」に全国の商工会議所で初めて参加し、ローカルブログ「大和とぴっく(通称=やまとぴ)」を開設した。「3年後に月間100万PV(ページビューで「閲覧」の意味)達成」を目標に、イベントやグルメ、まちの変化など市民目線の情報を発信していく。【2022年3月1日号】
同商議所の河西正彦会頭(イースタン技研会長)は「地域の皆さまに大和市並びに市内の産業に愛着を持っていただけるよう、消費者目線を第一として市内のできごとや店舗を紹介していく。地域住民はもとより県外の皆さまにも〝大和とぴっく〟を通じて大和の魅力を知って頂き、市内の消費が活発化することを期待している」と語る。
同商議所によると、新型感染症の拡大・長期化の影響で市内の企業は厳しい経営状況にあり、より一層の消費喚起、販売促進が必要とされている。クーポンブックの発行など地域住民も参加しやすい取り組みを行ってきたが、認知されている事業が少ないのが現状となっている。
商工会議所のみのブログ運営では、事業者目線に寄りすぎてしまうなど、市民にとってわかりにくいコンテンツになりがちである点を懸念。市民に愛されるローカルブログとして成長させるために、市民目線を大切にした地域情報を届けすることを一番に考え、地元出身のライター2人が取材を担当している。
当初はイベントなどの情報を閲覧できる掲示板のようなウェブサイトも検討した。検討を重ねた結果、大切なのは「市民目線を最優先に市内のできごとや店の情報などを毎日発信し、地元の新発見・再発見を市民に届けること、発信した情報を毎日何気なく見てもらえること」という考えに至り同プログラムへの加入を決めた。
ラインの畑山隆史さんは「地域の魅力をより深掘りし、地域住民の皆様にその魅力を伝えていくのがローカルブログ。記事を読んだことをきっかけに人々が地元の店舗に出かけ、消費活動に繋がるといった事例が全国的に発生している」と説明する。
同プログラムは、2021年7月からライブドアブログが提供している、地域に根ざした情報を発信する「ローカルブログ」を支援プログラム。現在の加入ローカルブログは全国に約70ブログ。加入ローカルブログは、高利益率の広告枠の提供、セミナー支援、新規読者の獲得支援、機能開発のほか、各種ラインサービスからの誘導支援を受けることができる。