参院選神奈川、各党「重点選挙区」に/候補予定者の動き活発


参院選 7月10日に投開票となる見通しの参院選の神奈川選挙区をめぐり、各政党の立候補予定者の活動が活発化している。同選挙区は改選定数4と欠員1を加えた5人が当選する合併選挙。5番目の当選者の任期は3年となる。当選者数が多く、各主要政党とも「重点選挙区」と位置付けており、混戦が予想されている。【2022年5月1日号】

自民党は現職で3選を目指す三原じゅん子氏(57)、2人目として元衆議員の浅尾慶一郎氏(58)を公認。2016年の参院選では三原氏を「公認」、昨年に衆議員に転身した中西健治氏を「推薦」(当選後に追加公認)した経緯があるが、自民が同選挙区で2人を公認するのは24年ぶりとなる。

元みんなの党代表の浅尾氏は、昨年の衆院選に神奈川4区から無所属で出馬し落選している。自民党県連では、選挙対策本部長に小泉進次郎県連会長が就任し2氏の当選を目指す。

立憲民主党は3月に相模原市中央区選出の寺崎雄介県議(50)を公認。2人目として4月19日、宇宙航空研究開発機構(JAXA)職員の水野素子氏(52)を公認した。

水野氏は19年参院選に東京選挙区から出馬し落選、昨年の衆院選に東京16区から出馬し落選している。県連所属議員からは「公認2人は共倒れの可能性があり、一本化すべきだった」との声もあがっている。

公明党は現職で2選を目指す三浦信祐氏(47)を公認。同党相模原支部は4月23日、三浦氏の国政報告会を相模原市民会館ホール(中央区中央)で開催。同党常任顧問で、元国土交通相の太田昭宏氏らが駆け付けた。

日本維新の会は元職の松沢成文氏(64)を公認。同選挙区が合併選挙となったのは、25年の参院選で改選の松沢氏が昨年の横浜市長選への出馬により参議員を自動失職し、欠員が生じたため。松沢氏は出戻り選挙となる。

維新の馬場伸幸共同代表は「昨年の衆院選の比例票を都道府県別に割り当てると5つの選挙区で勝てる計算になる。それが神奈川・東京・京都・大阪・兵庫」として、この5つを最重点選挙区と位置づけている。

共産党は党准中央委員の浅賀由香氏(42)を公認。産休と育休から復帰し、4月から街頭演説を再開した。16年と19年の参院選とも次点落選している。

国民民主党は埼玉県知事元秘書の深作ヘスス氏(37)を公認した。政治団体・幸福実現党は壹岐愛子氏(36)、同・参政党は藤村晃子氏(48)の擁立を発表している。

このほか、れいわ新選組の山本太郎代表は4月18日、小田急線相模大野駅前の街頭演説で「神奈川に(候補者を)立てたい」と述べた。社民党、NHK受信料を支払わない国民を守る党も候補者を擁立する方針で調整している。

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