相模原市緑区城山を拠点に活動しているノルディックウオーキング教室が開講して15年ほど経ち、地域住民を中心に「楽しみながら続ける健康づくり」として裾野を広げている。指導員の宮崎恵美子さん(つくいレクリエーションクラブ)は「仲間と一緒に、四季折々の風景を楽しみながら運動を」と呼び掛けている。【2022年5月1日号】
ノルディックウオーキングは、クロスカントリースキーの夏場の練習法生まれた運動。長さ1㍍ほどのポールを両手に持って歩くため、腰やひざへの負担を減らすことができる。「長い時間、比較的楽に歩くことができる。ポールを通して上半身の筋力トレーニング、背筋を伸ばして歩くので姿勢も良くなる」(同クラブ)と説明している。
会員は城山や津久井に住む60代の主婦らが中心で、毎回15~20人程度が参加している。15年ほど前から加齢で筋力などが弱る「ロコモティブシンドローム」の予防や精神的な面での健康を目指し、毎月第1土曜、同区の城山公園や津久井湖の周辺、町田街道(町田・八王子)方面などで8~10㌔程度を歩いている。
城山・津久井地域は自然に恵まれているため、四季折々の風景が楽しめるほか、津久井湖観光センターでの買い物や、アイスクリーム店での休憩などの息抜きもある。新型感染症の拡大前は年4回、鉄道やバスを利用した遠征にも出ていた。
同教室を主宰するのは、NPO法人「城山スポーツ&カルチャークラブめいぷる」(理事長=平栗文夫さん)。地域住民に生涯スポーツや文化をたのしみながら交流を形成する場を提供ことで、地域を活性化しようと活動しており、同法人が「つくいレクリエーションクラブ」に教室の企画、運営を委託している。
同クラブの代表・宮崎さんは「健康のために散策やハイキングをする人が増えており、だれでも気軽に始められる運動になるのでは」と話す。ノルディックウオーキングの第一人者で、津久井出身の畑顕治(はた・けんじ)さんの講座を受け、指導員の資格を取得。参加者にポールの効果的な使い方や歩き方などを指導している。
4月2日は、参加者の紹介で宇宙開発関連の団体に勤める米国人のジョンさんも参加。津久井湖畔などを歩き、「桜と田園風景が最高でした」と喜んでいた。
参加はチケット制で10枚6千円(2年間有効)。申し込みや問い合わせは、めいぷる事務局042・782・0303へ(火から金曜、午前9時~午後3時)。