【号外】相模原市、当麻遺跡の発掘を一般公開/5千年前の大規模集落跡で住居や土器出土


住居相模原市は 5月14日、当麻遺跡の発掘調査現場を一般に公開する。調査員が調査状況の解説を行うほか、縄文時代の竪穴住居跡や土偶など出土した資料も公開する。定員500人で申し込みは不要。
公開するのは、同市中央区田名の花ヶ谷戸(はながやと)地区土地区画整理事業(施行者=エム・レップ)に伴う発掘調査現場。 今回の調査では、縄文時代の竪穴住居跡が50軒ほど発見されるなど、約5千年前の大規模な集落跡の状況が明らかになったという。
当日は、調査員による解説も行い、普段目にすることのない貴重な文化財を見ることができる。 一般公開は午前10時から午後3時までで雨天中止。調査状況の解説は随時実施する予定で、全体説明も午前10時からと午後1時からの2回に行う。
地図当麻遺跡第3地点発掘調査現場(相模原市中央区田名 国道129号線 塩田原交差点より南へ約200m)。駐車場は用意がないため、 公共交通機関の利用を勧めている。参考=JR相模線番田駅から徒歩約15分、 神奈川中央交通バス塩田原バス停から徒歩3分。
当麻遺跡第3地点は、1974年に国道129号線の建設に伴って発掘調査され、縄文時代中期(約5千年前)の大規模な集落跡であることが確認された(第1次調査)。 その後も土地区画整理事業(第2次調査)や鉄塔建設事業(第3次調査)によって調査が繰り返され、これまでに竪穴住居跡135軒など豊富な遺構・遺物が発見されている。
集落跡は竪穴住居跡が環状にめぐり、その中央には墓を伴うか央広場を持つ、環状集落と呼ばれる集落形態となっている。 市内でも有数の拠点的な集落跡であったことが分かっているという。今回の第4次調査は環状集落の東側部分にあたる。

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