相模原市の条例改正で/国会・県会議員を表彰対象追加に波紋


現在開会中の相模原市議会6月定例会議に上程されている市の表彰対象に「県議、国家議員を追加する改正条例」の議案が波紋を呼んでいる。6、7日に行われた本会議の代表質問でも各会派から質問が相次いだ。市議会最大会派の自民党市議団(15人)は反対する意向で、本会議の採決で否決される可能性もある。(執筆8日時点)【2022年6月10日号】

賛否が分かれているのは第77号議案「市表彰条例の一部を改正する条例」。市の「自治功労表彰の対象に県議、国会議員として10年以上その職にあった者」を追加する。本村賢太郎市長は提案理由について「県議や国会議員が東日本台風で災害復旧に努め、また新型コロナ感染対策の推進に尽力した。市として感謝や経緯を表したい」としている。対象の県議は現職3人を含む10人、国会議員は現職3人を含む4人の計14人とする。

市議からは「議員ではなくもっと市民を対象にすべき」「市民理解が得られない。選挙対策にみえてしまう」「県議や国会議員は市から表彰されるために働いている訳ではない」などの声がある。賛否がある中、今議会で採決まで行うのは11月20日の市政記念日の表彰に間に合わせたい背景があるとみられている。

…続きはご購読の上、紙面でどうぞ。