【参院選2022】自公が5枠中3議席/激戦の末、水野氏が5位


yŽQ‰@‘Iz—§Œó•âŽÒ_•_ 第26回参院選は10日、投開票が行われた。22人が立候補した神奈川選挙区(改選数4+欠員補充1)は、自民現職の三原じゅん子氏がトップ当選、維新元職の松沢成文氏、公明現職の三浦信祐氏、自民元職の浅尾慶一郎氏が当選を果たした。5位には立民の水野素子氏が激戦の末に当選を決めた。4位までの当選者の任期は6年、5位は3年となる。共産の浅賀由香氏、国民の深作ヘスス氏、立民の寺崎雄介氏は及ばなかった。【2022年7月11日号、選挙特別編集】

当選確実となり拳を上げて喜ぶ三原氏=記者撮影

当選確実となり拳を上げて喜ぶ三原氏=記者撮影



自民の三原氏は投票終了直後の午後8時、早々に当選確実が報じられた。横浜市中区の選挙事務所で、あいさつに立った三原氏は「永遠に光となった安倍元首相の導きだと思う。意思を継ぎ働いていきたい」と涙ぐみながら語った。選挙事務所に駆けつけた菅義偉前首相は「大いに活躍を期待したい」と激励した。

自民が2人を公認したのは1998年以来24年ぶり。その際は共倒れとなったが、今回は三原氏と浅尾氏ともに当選を果たした。前回2016年の参院選で63万票を集めた公明の三浦氏は、3位で2期目を決め、自公が任期6年の4位以内で3議席を占めた。

日本維新の会は元職の松沢成文氏(64)が返り咲いた。同選挙区が合併選挙となったのは、松沢氏が昨年の横浜市長選へ出馬し自動失職したため。維新は神奈川を重点選挙区と位置付けていた。松沢氏は前回19年参院選の57万票から伸ばし、野党第一党へ躍進の足がかりとした。

敗戦の弁を述べる寺崎氏=記者撮影

敗戦の弁を述べる寺崎氏=記者撮影



立民は水野氏と寺崎氏の2人を公認したことで、票が割れ共倒れの可能性が懸念されたていたが、激戦の末に5位に水野氏が滑り込んだ。水野氏は推薦を得た「連合神奈川」や女性議員らから支援を受け、無党派層にも支持を伸ばした。ただし任期は3年で、25年の参院選で立民現職の牧山ひろえ氏と戦うことになる。

共産の浅賀氏は、16年と19年の参院選に続き3度目の挑戦。支持層を固め、政権批判票を集めたが、24年ぶりの同選挙区での共産の議席獲得はならなかった。国民の深作ヘスス氏も及ばなかった。

相模原市中央区選出の前県議の寺崎氏も当選には届かなかった。3月に公認を受けた寺崎氏は、同党県議団長を務めた経験から、県議や市議の仲間が街頭演説などで支援した。選挙戦終盤には立民党本部が水野氏の当選を確実にするため、寺崎氏への支援を事実上の打ち切りとした。党本部の方針転換に反発する有権者の票を集めたが、届かなかった。

寺崎氏は11日午前1時半過ぎ、当選の可能性がなくなった。寺崎氏は「身に余る支援を受けながら結果が出せなかったのは、私の力不足」と語った。公認2人を擁立して選挙終盤に方針を転換させた立民党本部と県連の阿部知子代表の責任問題が今後、追及されることになるとみられる。

全国比例では、れいわが2議席を得て選挙区と合わせ3議席。社民とN党、参政党は1議席獲得。参政党は有効投票の2%以上の票を集め、国政政党の要件をみたした。社民は1議席を守り、得票2%を上回り国政政党の要件をクリアした。

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