🎍お正月特別企画「信州上田紀行~記者放浪記~」【前編】(本編は2023年1月1日号10面をご覧ください)


「どこか遠くへ行きたい」。そう思っていた矢先に、相模原市内在住の洋画家・遠藤彰子さんから、個展が長野県上田市で開かれるとのお知らせを頂いた。カラー印刷を予定していた新年号(今号)の特集として、遠藤さんの大作は最適と判断。2022年12月7日に相模原市内のアトリエで遠藤さんに事前インタビューを行い、開催初日の2022年12月16日には上田市現地へと足を運んだ。

□高速で正味3時間

上信越道から見える浅間山

上信越道から見える浅間山



遠藤さんの個展「巡りゆく 遠藤彰子展」のオープニングセレモニーは同日午前10時半から。間に合うようにと相模原を出たのは午前5時半。町田街道から高尾ICで圏央道に乗り、鶴ケ島JCTから関越道に入った頃日の出を迎える。上信越道でトンネルを抜けると、目の前に広がるのは雪を被った浅間山の壮大な景色が広がっていた。

上田菅平ICに到着したのは9時過ぎだった。インターを降りてすぐ、国道144号沿いにあるのは、相模原や町田でも見かける衣類販売店や飲食チェーン店が並ぶ。国道を外れると地元ならではの街並みが見えてきて、上田城跡周辺には上田市役所や上田市観光会館(同市観光協会)などが集まっている。平日の午前9時頃だったが、周辺を散策する観光客の姿がチラホラと。

遠藤彰子さんの個展が開かれているサントミューゼ

遠藤彰子さんの個展が開かれているサントミューゼ



個展が開かれる上田市立美術館は「サントミューゼ」という複合型文化施設の一部で、ほかに音楽コンサートや舞台などが開かれるホールなど「市交流文化芸術センター」も併設されている。「内装・外装には可能な限り上田市産のカラマツ材をふんだんに使用」(日本工業経済新聞)しているそうで、新しくもぬくもりと品性が漂う、まさに「文化の拠点」といった佇まいだ。

 

主催者あいさつに立つ吉澤副市長

主催者あいさつに立つ吉澤副市長



午前10時少し前だったが、美術館関係者にもあいさつをする関係もあり、早めに入館。「遠藤さんが住んでいる相模原から来た、地元紙の記者」と自己紹介して取材許可をいただく。エスカレーターや階段などで2階に上り、館内の渡り廊下(橋)を渡ってギャラリーに入るという洒落た造り。

オープニングセレモニーで上田市との縁を話す遠藤さん

オープニングセレモニーで上田市との縁を話す遠藤さん



早々に会場入りして、新幹線に乗って来たというファンと交流する遠藤さんの姿が(分かりやすい)。遠藤さんの教え子、上田市の関係者、長野二紀会の方などを紹介していただいた後、写真撮影やインタビューなどを済ませる。

オープニングセレモニーは簡素ながらも、市幹部や議員、スポンサー各社、報道機関も地元紙やテレビなどの取材が入る歓迎ぶり(詳しくは2023年1月1日号をご覧ください)。吉澤猛副市長や吉澤猛・長野二紀会会長らのあいさつからも遠藤さんという相模原在住の画家が、各地で評価されていることが窺い知れた。【後半に続く】

…続きはご購読の上、紙面でどうぞ。