相模原市長選、出馬予定者5人が論戦/都市構想など論点に


任期満了に伴う相模原市長選(26日告示、4月9日投開票)の立候補予定者5人による公開討論会が15日夜、同市中央区の市立あじさい会館で開かれた。立候補予定者5人がそれぞれの政策を訴え論戦を交わした。相模原青年会議所(JC)主催。【顔写真は上から出馬表明順(顔はほぼ同じ大きさになるよう調整してあります)】



野元弘幸氏

野元弘幸氏



出席したのはいずれも無所属で、出馬表明順に新人で首都大学東京教授の野元弘幸氏(61)、現職の本村賢太郎氏(52)、新人で元市議会議長の沼倉孝太氏(75)、新人で看護師の武嶋俊子氏(50)、新人で市民団体役員の建部由美子氏(75)。

 

本村賢太郎氏

本村賢太郎氏



 

事前の市民へのアンケートで関心の高かった3つのテーマについて討論した。再開発・都市構想について発言順に、沼倉氏は「整備計画は安定財源を確保する上で、都市経営に不可欠。持続可能な財源と資産を次の世代に引き継ぐことが使命」と開発推進を主張した。

 

沼倉孝太氏

沼倉孝太氏



 

建部氏は「リニア中央新幹線建設と橋本駅周辺整備について、都市計画道路で住民が立ち退きを迫られる計画は見直す。大きな開発は一時ストップしたい」と述べた。

 

建部由美子氏

建部由美子氏



 

武嶋氏は「大型計画は市民の意見が反映されなければならない。地域住民と意見交換を繰り返し、明確な合意形成をする必要がある」と語った。

 

武嶋俊子氏

武嶋俊子氏



 

本村氏は「まちづくりは未来への投資。ただし予算の裏付けが必要。現実的な話を市民と対話しながら進めていきたい」とした。

野元氏は「リニア建設は環境破壊や残土処理の問題を抱え、完成さえ懸念される。リニア建設を核とした開発計画は見直すべき」と訴えた。

子育て・教育のテーマでは発言順に、野元氏は「少子化の根本問題は、子育てと教育にお金が掛かりすぎること。18歳までの教育や医療費の無償化、自校式の給食を早急に実施する」と話した。

沼倉氏は「妊娠出産から大学卒業まで所得制限のない給付型社会保険制度を構築するしかない。制度を設計し相模原から提案する」と語った。

建部氏は「認可保育所の増設、保育士の確保と処遇改善。公立学童保育の拡充と民間への補助金増額、若者への家賃保証制度を創設する」とした。

武嶋氏は「18歳まで医療費無償、学校給食の無償化、保育料やおむつ代の無償化」など9つの無償化を訴えた。

本村氏は「2026年中に中学校給食の全員喫食を目指し進めている。小児医療費無償化も拡充するなど、子育てするなら相模原を訴えていく」と述べた。

公開討論会の動画は左のQRコードから、動画配信サイト・ユーチューブで視聴できる。

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