4月23日に投開票された大和市長選で接戦を制し初当選を果たした古谷田力氏(54)は2日、新市長に正式に就任し、市役所に初めて登庁した。玄関前に集まった支援者や職員ら300人の拍手に迎えられ、「市民の声を市政にしっかりつなげ、実行するためには職員の力が必要。市民の幸せのために市の職員と一丸となってがんばっていこう」と呼び掛けた。【2023年5月10日号掲載】
市長として最初に行うことは、市民の声を政策に生かすための調査などをするため「マーケティングの担当部署を新たに設けたい」と語っており、市民や各種団体などの意見を汲み取りながら市政を進めていく構え。部長級職員16人を前に市民の声に耳を傾ける現場主義が重要であると話し、「市民の声、市職員の声をしっかり聞きたい。疑問を感じたら声を出してもらいたい。それをよりよい政策につなげていきたい」と話した。
「子供から高齢者まで全方位のために頑張るためには、限られた予算の中で選択と集中が鍵」としている。市長選では、5期目を目指した大木哲前市長のほか、元市議の小田博士氏を破った。
古谷田氏は、1987年に市農業協同組合に入組。退職後、飲食店での修行を経て、2001年にレストランバーを開業。11年の市議選で初当選し、15年、19年には続けてトップ当選して副議長や監査委員など歴任。市議3期を経て、今回の市長選に立候補した。20年に早稲田大人間科学部に入学し、公務に就きながら生活習慣と健康、ウェルビーイングなどに関する研究に取り組んでいる。