JR東海は3月25日、相模原市緑区橋本2丁目 に最先端技術の知見を持つ有識者とともにイノベーション創出を促進する拠点(延べ351・23平方㍍)を開設する。施設の名称は「FUN+TECH LABO(ファンタステックラボ)」。レンタルオフィス7室を備え、建材に新幹線再生アルミや、相模原市産の津久井産木材を使用した。【2024年2月16日web掲載】
拠点では、オフィスを利用する団体をはじめ市民などにイノベーションと感じてもらえる実証実験や社会実装に向けた取り組みを行う。自動運転やロボティクス、宇宙科学などイノベーション創出に必要な様々な技術や知見、ノウハウ等を持ち合わせた有識者などによる各種セミナーを開く。
参加予定の有識者は、加藤真平氏(ティアフォーCEO 兼 CTO)
、神戸洋史氏(公益社団法人日本鋳造工学会事務局長)佐藤英一氏(JAXA宇宙科学研究所教授)、須田義大氏(東京大学生産技術研究所教授)、松尾豊氏(東京大学大学院工学系研究科教授)、暦本純一氏(東京大学大学院情報学環・学際情報学府教授)、渡部俊也氏(東京大学未来ビジョン研究センター教授)。
オフィス棟のほか、セミナー開催や、市民が打ち合わせの際に利用できるコミュニケーション棟が併設される予定。
JR東海が整備・運用する同拠点では、中央新幹線(リニア)神奈川県駅(仮称)の周辺開発を契機としたさがみロボット産業特区におけるイノベーションの創出促進に係る連携と協力に関する協定書(2023 年 11 月 1 日締結)、市事業に基づき、県とJR東海、市が相互に連携・協力してイノベーションの創出に取り組む。
相模原市では、市内外の企業や研究機関などの主体の交流を図り、企業誘致や起業支援、スタートアップ企業の創出・育成を推進することを目的とした「イノベーション創出促進拠点運営事業」を実施している。