東京きらぼしフィナンシャルグループのきらぼし銀行(東京都港区)の新拠点「相模原センタービル」(相模原市中央区相模原3)が2月19日に営業を開始した。同16日に関係者ら約110人を招いて、竣工記念会を開いた。同ビルを「第2の本店」と位置付け、首都圏に点在していた事務部門を集約し、約600人の職員を配置し効率化を図る。【2024年3月1日号掲載】
同ビルは地上8階、地下1階建てで、1階に同市観光協会が緑区橋本から移転して入居。1階に地域交流スペース、7階には多目的ホールとラウンジを設けている。JR相模原駅から近く、さがみ夢大通りに面している利便性を生かし、同市のシティプロモーションや地域活性化イベントの開催などを想定している。竣工記念会で同市の本村賢太郎市長、同市観光協会の吉野賢治代表理事と同行の3者による共同利用に関する覚書を交わした。
同行の渡邊壽信頭取はあいさつで「設計開始から3年、点在していた事務センターをかなり集約できた。(東京都港区)南青山の本店のほかに、相模原に本店機能がもう1つできた。この2つの拠点をグループ企業22社で活用していきたい」。また「相模原市は県内3番目に人口が多い。スタートアップを含めた新しい産業の創出、同ビルを活用してイベントなどにも取り組んでいきたい」と意欲を述べた。
来賓あいさつで本村市長は「市内に14の支店があり、地域の声をこまめに聞いて中小零細企業の支援をしてもらっている。また、新たに約600人の雇用を生んでもらえると聞いている。同ビルで官・民・金の連携がさらに深まることを期待したい」と話した。
きらぼし銀行は2018年5月に八千代銀行、東京都民銀行、新銀行東京の3行が合併して誕生。渡邊頭取によると、合併当初の中期経営計画から、同ビルへのミドルとバック(事務・営業支援部門)の集約が検討されていたとする。
同市は旧八千代銀行時代から支店が集中する地盤地域であり、相模原支店と法人営業部があった「相模原南口ビル」(中央区相模原4)も耐震強化など改修し、センタービルとともにグループの拠点とする。