相模原市の緑区や南区、大和市、町田市では今月、それぞれイベントを開催する。ことし初めてや2回目となる取り組みのほか、コロナ禍で自粛していた催しの復活もあり、「春の街に活気が戻る」と期待される。休日には一歩外へ繰り出してみてはいかがだろうか。【2024年5月10日号掲載】
□多世代の音楽人集まる
市内在住のさまざまな世代のミュージシャンによる1日限りのミュージックフェス―。橋本商店街協同組合は19日正午から午後8時まで、橋本駅北口のくら寿司サイゼリア駐車場(橋本3)を会場に第2回橋本スプリングフェスを開く。和太鼓パフォーマンスやダンスバトル、トーナメント制のラップバトル、バンドライブのほか、商店街の飲食店など13店舗のブースも並ぶ。入場無料。
滝柳遊さん(つきよ社長)は「春に開催されるイベントが少なく、文化人が活躍できる場も限られるため、橋本の魅力を発信し、まちに対する関心を高めてもらいたい」と話した。
□16年ぶりにホコ天
南区の相模台商店街連合会は26日午前11時~午後5時、サウザンロード相模台のうち相模台一丁目交差点から相模台郵便局前までの約350㍍で通行規制を行い、歩行者用道路として開放する「歩行者天国」を実施する。商店街を通行止めとするイベントは08年まで開催された「相模台夏祭り」以来16年ぶり。
商店街の店舗や、市内で活動するキッチンカーなどが出店するが、ステージイベントやパレードなどは行わない。「とにかくシンプルにした。資金と人手をかけずに、どれだけできるか試す実証的な位置付け」とする。
古定謙一さん(三光ホーム)によると、小田急相模原駅と国立病院機構相模原病院を結ぶ通りで、普段は交通量が多く「安心して買い物ができない」との声がある。「地域の子供たちが楽しめる」を主眼に置き、「地元の人が集まりやすい商店街」のコンセプトにこだわるイベントとした。
新学期から1カ月ということもあり、「友達作りのきっかけになれば」と期待する。相模台小、桜台小など近隣の小学校にも周知している。子供から高齢者まで、1万人の来場を目指す。
将来的には、年に4回程度、定期的に開催したい考え。古定さんは「子供が企画段階から参画し、出店や学習発表の場としても活用してもらえるイベントを目指す」と意気込む。
□5年ぶりパレードも
大和市では11、12日午前10時から午後2時まで、柳橋4丁目の引地台公園などで第47回市民まつり(橋本日吉委員長)を開く。公園内に市や商工会議所、農業団体、福祉団体、県人会などが約240のブースを出店。飲食のほか、地場産野菜の販売や参加型イベントなど、さまざまな内容のブースが並ぶ。
新型コロナウイルス感染症拡大の影響により20年は中止、令和21年と22年はオンライン上で開き、昨年は4年ぶりに現地で開催した。今回は、同まつりのメインイベントの1つであるパレードを、19年以来5年ぶりに復活し、総勢約1700人がJAさがみ大和支店前から引地台公園までを行進する。
野外ステージでは、一般参加団体による演奏やダンスなども披露されるほか、特別企画として、NHK―BSでうたのおねえさんとして出演した瀧本瞳氏によるファミリーコンサート(11日のみ)や、お笑い芸人「アイデンティティ」によるライブ(12日のみ)を行う。円形ステージでは、日光さる軍団が伝統の猿まわしを披露する。
□町田駅前で琉球舞踊
町田市では、11日、12日の2日間、「第38回フェスタまちだ2024」(主催=実行委員会、石井康一郎実行委員長)が町田駅周辺で開催される。
毎年、約5万人が訪れ、JR横浜線町田駅前の原町田大通りをメイン会場とし、原町田地区の活性化を目的として、沖縄舞踊「エイサー」の演舞を披露する祭り。沖縄から招いたエイサー団体など、町田市・小平市・中野区・福生市・横浜市・埼玉県・栃木県などから18団体が参加する。
11日正午~午後5時には、エイサー団体が町田駅周辺を踊りながら練り歩く「道ジュネー」が行われる。12日午前11時~午後4時には、原町田大通り東急会場・浄運寺会場にて、エイサー団体が演舞を披露する。
また、ことしもPRブースを設営するほか、4年ぶりに模擬店が出店され飲食などを楽しむことができる。能登半島地震復興支援として、会場内2カ所で募金活動を行う予定。