総合物流事業のギオン(相模原市中央区南橋本1)は6月22日、スポーツクラブ相模原(SC相模原)、NPO法人フードコミュニティと相互協力のもと、相模原市内における食品ロスの削減と有効活用による循環型社会の実現を目指す活動を行うことを趣旨とした「ジモトアイプロジェクト=フードドライブ推進パートナー協定」を締結した。【2024年7月1日号掲載】
ギオングループは、「働くちから、未来をつくる」をミッションに掲げ、持続可能な社会の実現を目指し、さまざまな活動を行っている。祇園彬之介社長は「物流会社の立場やアセットをこれまで以上に地域社会全体や子供の未来のために活用していきたいとの思いから、この度の3者協定に至った。物流サービスを通し、食品ロスの解消、子育て世帯、生活困窮世帯への支援の一助となれることに誇りと喜びを感じ、本活動を支援していく」と話した。
同社は食、品・食材提供企業や団体から食品を回収し、倉庫で保管する。社会福祉施設や子ども食堂などへ配送・配達する配送手段(トラックや運転手)も提供。また、食品などの配布会場も提供する。
SC相模原では相模原市内で活動するボランティア団体「フードコミュニティ」と連携し、ホームゲーム会場で未開封の余剰食品を回収、地元のフードドライブ団体やこども食堂に提供を行ってきた。物量が多くなると食品の保管や配送のコストが上昇し、サステナブルに維持・拡大することが困難になるという課題が発生するようになったという。
ギオンは、総合物流企業としての資産やノウハウを活用することで、集荷、保管、配送、配布に関する課題を解消し、同団体とSC相模原の取り組みを最大化する。同協定の締結に伴い、取り組みをSC相模原が推進するジモトアイプロジェクトの一環と位置づけ、ファンサポーターの協力も得ながら、地域への啓発活動を行うことで取り組みの輪をさらに拡大。食品ロス問題の解消、子育て世帯や生活困窮世帯への食を通した支援に寄与する。