【相模原市内】本村市長、大型開発語る/「相模線乗り入れ」相鉄に要望明かす


相模原商工会議所は11日、相模原市民会館(中央区中央)で本村賢太郎市長を講師に招き、役員・議員懇談会を開いた。講演のテーマは「相模原市政について」。本村市長は「JR相模原駅北口地区土地利用計画の民間提案の募集をきょう(11日)付けで発表したので、ぜひ意見をいただきたい」と呼び掛けた。「市は一気にいろいろな大型事業を進めている。市の財政は行財政構造改革を進め、比較的健全化されてきた。これからは反転攻勢で、一般会計の投資的経費を現在の7・4%から10%まで引き上げていきたい。限られた予算を使って事業の組み換えをしていく」と意気込みを語った。【2024年7月20日号掲載】

本村市長_商議所
同商議所など地元経済界から市内に式典などが開催できるバンケットルーム(宴会場)がないという指摘について、本村市長は「甘利明衆議院議員はじめ力添えをいただき、小田急ホテルセンチュリー8階のバンケットルームを開けていただく交渉をしており、かなり前向きな話しまで来ており、あと一歩。もう少しでいい報告ができる。積極果敢に攻めていく」と明かした。

本村市長は市政70周年の記念リーフレット(A4版4頁)を配布し、市内各地で進行する、大型開発計画や公共施設整備について語った。

橋本駅周辺の開発計画については「2023年3月に都市計画の決定を行った。土地利用計画を24年までに方向性を示したい。私はリニア中央新幹線に賛成派だが、慎重な意見や反対意見もある。工事の状況を説明するよう、JR東海には事業の見える化をお願いしている」と述べた。

住民が立ち退きを迫られ、新設道路が計画されている「大西大通り線」については「地権者の理解がなければならない」とし、8月3日に3回目の市長参加の住民説明会を行うことを報告した。

また「駅から緑区鳥屋地区のリニア車両基地までの13・8㌔㍍を観光の新たな拠点として、ハードルは高いが回送線の旅客化を目指したい」と話した。

さらに、本村市長は「相模鉄道(相鉄)に5年前から、海老名駅止まりでなく、橋本までの延伸を営業してきた。前向きに捉えていただき、相鉄としては橋本まで延伸したいと言っていただいている。JR相模線の海老名駅から橋本駅までを複線化して、相鉄に乗り入れてもらう。無理だと思えば無理になる。諦めずに続けていく」と明かした。

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