小田急電鉄は12月7日、相模大野駅(相模原市南区相模大野3)に直結する商業施設「相模大野ステーションスクエアB館」の7、8階と10階の一部に飲食店舗を中心としたフロア「ゲートウエイ・さがみはら」を開業する。8階には宴会機能を計画しており、「相模原市内唯一の宴会場」(同社)として再開する見込み。【2024年11月20日号掲載】
7階にはラグジュアリーな空間で、手作りのパンをメインとしたビュッフェランチや、薪窯で焼き上げるステーキなど本格的なイタリアンをカジュアルに楽しめるオールデイダイニング「MONDO相模大野」がオープン。焼きたてのパンや焼き菓子が購入できる「こがさかベイク 相模大野」、大人の隠れ家で特別な一杯を楽しめる「BAR ROJY 相模大野」も開業する予定。
10階にはしゃぶしゃぶや土鍋飯を中心に和洋折衷の料理を提供するレストラン「とき綴る」もできる。MONDO相模大野との2店舗には個室を備え、日常の食事のほか、記念日やビジネスの会食需要を狙う。
8階には最大収容人数900人の宴会場「パーティールーム by MONDO」を計画。音響や照明、映写などの設備を備えており、会議やセミナーなど、幅広い用途での利用を想定。料金は小会場3万円~、中会場16万円~、大会場34万円~となっている。
計画するフロアには、「小田急ホテルセンチュリー相模大野」(小田急リゾーツ)の宴会場やレストランがあったが、新型感染症の影響で2021年8月に営業を終了していた。宴会場の再開について、同社は「地元自治体からの再開を希望する声に応えるとともに、宴会場には地域コミュニティを活性化させる効果も期待できる」としている。
前衆議院議員の甘利明氏は、ステーションスクエアを運営する小田急SCディベロップメントの細谷和一郎社長と交渉していると、ことし6月の街頭演説で明かしていた。
市内では、コロナ禍で大規模な宴会場を併設するホテルがなくなり、町田市など市外のホテルで地域団体や企業の式典などが行われているのが現状。地元経済界からは市内で式典などができる大規模な宴会場施設の必要性の声が挙がっていた。