県や鉄道沿線の市町村などで組織する「県鉄道輸送力増強促進会議」は12日、横浜市中区内で総会を開いた。JR横浜線淵野辺駅への快速電車停止や小田急多摩線延伸の早期実現などを盛り込んだ要望書をJRや私鉄の10事業者に提出した。【2024年11月20日号掲載から一部抜粋】
□相鉄とJRは否定
同会議は、海老名駅止まりの相鉄本線をJR相模線、小田急線への乗り入れを検討するよう求めた。相模鉄道は相模線との相互乗入れについて、「JR相模線と相鉄厚木線が単線構造であるため、運行面で大きな課題があるとともに、編成両数をはじめ車両設備や駅設備等について乖離が大きいため、大規模かつ多額の設備投資が必要になる」と説明した。
その上で「相模国分信号場付近の相鉄本線と厚木線の平面交差による踏切遮断時間の増加懸念や、新規の輸送需要が見込めない現状においては、事業採算性が確保できないと考えられ、現段階での乗入れは困難である」との考えを示した。
JR東日本も「会社相互間の経営上の課題のほか、運行・保安システムが大きく異なる等の課題もあり、現時点では実施の考えはない」と回答している。