東日本高速道路(NEXCO東日本)と中日本高速道路(NEXCO中日本)では、 年末年始(27日~2025年1月5日)に首都圏(関東甲信越、静岡県)の高速道路で10㌔以上の渋滞が99回(下り44回、上り55回)発生すると予測している。下り線(山梨・静岡など方面)では28・29日、1月2日、上り線(東京方面)では1月2~4日に渋滞が集中し、「30㌔以上の渋滞は発生しない」との見通し。「渋滞の激化を避けるため」とし、対象期間である28・29日と1月1~5日の休日割引を適用しない方針だ。【2024年12月10日号掲載】
東名高速の綾瀬スマートインターチェンジ(SIC)付近の下り方面では、12月28日午前5時~午後9時(ピーク午前7時)、31日午前7時~午後5時(同午前10時)、1月1日午前8時~午後5時(同午前11時)、2日午前8時~午後5時(同午前11時)、4日午前6時~午後6時(同午前9時)でそれぞれ渋滞が発生し、5日間ともに25㌔に達する見通し。
同地点では、12月27日午前8時、29日午前7時、30日午前8時、1月3日午前9時には20㌔の渋滞を予測。上り線でも10~15㌔程度の渋滞が発生する可能性がある。
東京IC(インターチェンジ)付近から横浜町田インターチェンジ(IC)付近までの所要時間は、渋滞がない場合に比べ約4倍(約1時間)が見込まれる。同ICを午前5時よりも前、または午後9時以降に通過する場合の所要時間は約15分と予測し、これらの時間帯の利用を勧めている。
ネクスコ中日本は「綾瀬SIC付近は下り坂から上り坂に変わるサグ部があるため無意識に速度が低下する」と説明した上で、「LED表示板で速度低下ポイントを知らせるので、周りの車に気を付け速度低下に注意してほしい」と呼び掛けている。
中央道上り線小仏トンネル付近を先頭とする渋滞では、1月2日午前10時~午後12時(同午後4時)に最大25㌔の渋滞が発生する見込み。同地点付近では1月1日午後2~10時(同午後4時)に20㌔に達するほか、3日午後3時~8時(同午後4時)、4日午前11時~午後8時(同正午)、5日午後3時~9時(同4時)にも15㌔の渋滞を予測している。
同地点付近の下り線では、相模湖IC付近1月2日午前9時~午後1時(同10時)に10㌔を予測している。圏央道では上下線で海老名ジャンクション(JCT)の付近で最大10㌔程度の渋滞も予測されている。
23年度(22年12月27日~24年1月5日)の10㌔以上の渋滞は、事故によるものを含め55回。30㌔以上に達する渋滞は2回発生した。
同予測は過去の年末年始の渋滞と最近の交通状況を踏まえて割り出したものだが、 事故の発生や天候の影響などで実際の渋滞状況が予測と異なる可能性もある。高速道路各社は、出発前に最新の交通情報を確認することを勧めている。