「幻の大豆」と呼ばれる津久井在来大豆のPR活動「津久井在来大豆をアスリートめしに!」が9日、相模原ギオンスタジアム(相模原市南区下溝)で行われた。当日はジャパンラグビーリーグワンの三菱重工相模原ダイナボアーズとトヨタヴェルブリッツの試合が行われたが、場外のイベント広場で「さがみはら農産物ブランド協議会」などの関係者が、会場につめかけたラグビーファンに袋詰めを進呈するなどして、津久井在来大豆の魅力をアピールした。【2025年2月20日掲載】

津久井在来大豆入りのカレーを手にする廣瀬氏(右)
同日はラグビーの元日本代表キャプテンでHIRAKU(ヒラク)の代表取締役CEOである廣瀬俊朗氏も同社のキッチンカーとともに駆けつけ、津久井在来大豆の宣伝に務めた。
津久井在来大豆は旧津久井郡の相模原市緑区千木良周辺で古くから栽培されていた大豆だが、近年は輸入大豆に押され、一時は栽培面積も減少した。しかし、近年になって再び注目され、メディアに取り上げられ、栽培面積も増加するなどしている。
今回のPR活動は廣瀬氏がたまたま口にした津久井在来大豆のおいしさに驚き、自身の会社であるHIRAKUを通して地元の人々と大豆に関するコラボレーションができないかと構想し、地元ラグビーチームであるダイナボアーズの協力の下で開催が実現した。
会場では、津久井在来大豆を使用したきな粉や味噌、クッキーなどがブースに並び、訪れた人が手にとった。また、石臼を使った体験コーナーでは子供たちが石臼を回し、大豆を粉にしてきな粉を作る体験なども行われた。
生産者の一人で、イベントに参加していた菱山喜章さんは「津久井在来大豆の特徴は粒が大きく甘いこと」と説明する。
廣瀬氏は「この大豆は地元の人にもあまり知られていないようで、応援しようという機運が高まればうれしい。きょうはキッチンカーで大豆を使ったキーマカレーを提供したが、スープやお汁粉に入れてもおいしい。またスポーツの合間に栄養補給として口にできるよう、バーの形にしてもいいのでは。今後、地元の人たちと協力してこの素晴らしい大豆を広めていくことができたらいいなと思っている」と話した。