【相模原】淵野辺駅南口周辺まちづくり、DBOで維持費など縮小へ/初期費用で90億円想定


淵野辺駅南口周辺まちづくり事業について、相模原市は2024年12月11日、市役所本庁舎で大規模事業評価委員会(会長=小野田弘士早大大学院環境・エネルギー研究科教授)を開いた。市長公室で行った自己評価調書をもとに意見を聴取し、対応方針やまちづくりプランの策定に役立てる。【2025年1月1日号掲載】

鹿沼公園㊧と市立図書館=相模経済新聞

鹿沼公園㊧と市立図書館=相模経済新聞



委員会は、都市政策、環境・エネルギー、情報工学、都市環境などの学識経験者、公認会計士の5人で構成する。事務局(市)からは片岡聡一市長公室長をはじめ、市長公室や政策課、経営監理課の幹部・職員らが出席した。

同事業は、公共施設の集約・複合化による再整備、鹿沼公園のリニューアルによる魅力向上を図る第1ステップと、施設跡地の活用による駅前自転車駐車場再整備を含む駅前市有地の有効活用などを行う第2ステップで進める計画。複数の事業用地(鹿沼公園、市立図書館、大野北公民館などの施設跡地、駅前自転車駐車場など)で、段階的に施設整備や利活用の検討・取り組みを進める官民連携のまちづくりプロジェクトを目指す。

鹿沼公園と図書館敷地を一体的に利用し、鹿沼公園の中に6つの施設を集約した複合施設として再整備を行う。市立図書館を中心とした複合施設として再整備することで、施設の機能向上と利用者の利便性の向上を図るとともに、新たな学び・活動、交流を生むことができる施設を想定。複合施設の建設とあわせて鹿沼公園のリニューアルも行い、複合施設との融合・一体性を高めることで魅力の向上を図る。

概算事業費は、DBO方式(自治体が資金調達し、民間企業に設計・施工・維持管理・運営を一括委託する方式)による複合施設(延べ床約7500平方㍍)の整備、鹿沼公園のリニューアルを行う第1ステップの初期費用で約79億円。民間事業者のノウハウを最大限に活用し、設計段階から完成後の運営・維持管理までを包括的かつ長期的に委託。複合化による施設規模の縮小や民間活力の活用で、維持管理運営費の削減を見込む。

第2ステップは、自転車駐車場の再整備に係る初期費用として約11・2億円とみている。従来方式で自転車駐車場の整備の費用を試算しているが、整備、維持管理・運営は民間活力の活用なども含め効率的かつ効果的の事業手法を検討する。

民間事業者から意見や提案を求めるサウンディング調査では、駅前市有地の活用について土地を売却した上で、商業施設や集合住宅(マンション)などを建設する意見が多かった。また、人が滞留・交流できる拠点整備や駅前広場などを含めたエリア整備、商業施設の配置、駅南口から公園までの動線整備などについて意見が集まった。

自己評価調書では、評価の視点を満たしていないとする「△」はなかったが、おおむね評価の視点を満たす「〇」はあった。第2ステップの事業手法についてより効果的な事業手法を検討するとし、費用も検討の結果で異なることため「〇」とした。周辺環境への影響を低減・回避するための手法をさらに検討する必要もあるとし「〇」としている。

今年度内にまちづくりプランを策定し、26年度までに第1ステップのPPP/PFIアドバイザリー業務を委託。同年度内に事業者を決定し、複合施設と公園の設計を行う。27年度にそれぞれの整備に着手し、29年度から複合施設、30年度から鹿沼公園と段階的に供用を開始したい考え。

第2ステップは第1ステップと並行して土地利用などの方向性を検討する。26年度に「(仮称)駅前市有地活用等計画」を策定。29年度から自転車駐車場再整備を含む駅前市有地の有効活用などの取り組み(設計・再整備)に着手する計画。

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