県央ものづくり交流会/地域45社が技術競演


 大和市、海老名市、座間市、綾瀬市の四市のものづくり企業45社が自社製品、技術を一堂に展示する第4回「県央ものづくり交流会」(四市商工会議所、商工会など主催)が2月21日、海老名市の海老名市民ギャラリーで開かれた。
 展示企業は過去最多で、会場では企業展示のほか、専門家による技術支援、融資、特許、経営革新、ISO取得、海外展開などの相談コーナーも設けられ、活況を呈した。
 また、特別講演として、東京の下町の中小企業が集まり世界初の深海探査機開発に挑む「江戸っ子一号」プロジェクトの代表、杉野行雄・杉野ゴム化学工業所社長が「江戸っ子一号に賭けた夢―頑張れ!モノづくり中小企業―」と題して、夢の実現に向けて、慢性的な不況に苦しむ中小企業に元気を与えたいとビデオやパワーポントなどを駆使して話した。
 杉野氏は、東大阪(大阪府)の下町企業が結束して、小型ロケット「まいど一号」をつくったことに触発されて、東京下町の町工場の社長たちが世界最深部の深海にチャレンジしようと立ち上がった経緯から、深海探査に耐えられる探査機の共同開発のエピソードを披露。夢の実現に当たっては産学官に加えて金融機関とも連携する「産学間官金」の支援体制が不可欠と強調した。

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