相模原市出身の泉鏡花賞受賞作家の寮美千子さんが5日、奈良移住後、はじめて相模原市南区相模大野で帰郷講演会を開催した。寮さんは平成18年に奈良市に移住、作品を発表してきたが、翌年に請われて奈良少年刑務所の「社会性涵養プログラム」の講師を務め、受刑少年に詩の指導などにあたってきた。これをもとに昨年、「空が青いから、白をえらんだのです。奈良少年刑務所詩集」を出版した。 (編集委員・小宮山光賢)
講演会では、この経緯を詳しく話し、美しいレンガ建築の奈良少年刑務所のなかで、受刑者がまるで魔法にかかったように変わる様子を少年たちの詩を紹介する形で展開した。(2013年7月20日号5面掲載)