盛夏に流れる涼風―。琴、三味線、尺八など日本古来の伝統楽器を使いオーケストラ形式で演奏する「相模原邦楽アンサンブル」の第12回定期演奏会がこのほど、相模原市緑区の杜のホールはしもとで開かれた。
指揮者の加納由貴夫氏を中心に琴、尺八、琵琶、篠笛、二胡、打楽器などの伝統楽器の26人によりオーケストラ形式で演奏される名曲、オリジナル曲が聴衆を魅了した。
とくに、『日本昔ばなし、つるのおんがえし』(宮田耕八朗氏作曲)は鶴の羽ばたきを感じさせる作品で好評を博していた。
フランス音楽メドレーでは若者向けにボレロや白鳥がこんなに邦楽で演奏できるのかと驚くほどのできで、惜しみない拍手を送られた。(2013年8月1日号掲載)