相模原市は8月22日、市内中小企業の優れた製品の販路拡大を支援する「トライアル発注認定制度」の認定事業者・製品を発表した。独創的な技術を持ちながらも、販路を持たない地域企業の製品を認定し、市が導入したり、カタログを作成してPRする。4回目となる今回は、14社16件の応募があり、13社14製品を認定した。認定期間は2016年3月末まで。(千葉 龍太)
同日、市立産業会館(中央区中央)で認定式が行われ、加山俊夫市長から認定証が授与された。いずれもユニークなアイデア製品ばかりが出そろった。
MEMOテクノス(緑区西橋本)の「音声合成タイプ・自動音声案内放送装置」は、パソコンで入力した文章を音声に変換して放送できるシステム。
相武生コン(同区南橋本)が開発したのは「ICタグ入り保険付き生コンクリート」。生コンクリートに、製造日時や製造工場などの情報データを、ICタグを埋め込み、管理できるようにした。
クックレインボー(南区相模台)の「圧力調節鍋」は、特殊構造により調理中でも〝炊きこぼれ″がしない鍋という。
日本加工機材(中央区淵野辺)の「エコラ」は、再生紙を使用した角紙管と樹脂製のジョイントを自由に組み合わせ、オリジナルラックが作成できる紙製ラック。
また、アイフォーコム(緑区中野)の「『ドーナツコード』を使用した画像メモ共有システム」は、紙に円形の〝二次元バーコード″をスタンプし、スマートフォン(多機能携帯電話)で読み取れるシステム。
エクノス(南区相模大野)は、駐車場の空室状況を感知できるセンサーと色分け表示ができるセンサーが一体となった「駐車場管理装置」をつくった。
認定証の交付終了後、加山市長は「中小企業が新たな製品や技術開発に取り組むことは、地域経済の活性化につながる。市としても積極的に支援していきたい」と話していた。