大和市上和田の久田(くでん)地区に古くから伝わる伝統行事、念仏講、ジャンジャン講がこのほど開かれた。
これは、数え年の13歳か14歳の男子が「子の刻」〔午前零時〕に鉦(かね)と数珠を持ち、地区内の家をまわって無病息災を祈りながら鉦を叩いて鳴らすもの。
同地区で200年ほど前に農家のお盆明け時期に仏の供養と住民の健康を祈ることがルーツと言われている。今年の「ジャンジャンん講」を務めたのは小川壮梧君(14歳、上和田中学2年生)ら3人。参加した子供たちは約2時間かけて33の家を訪問、出迎えた家は「ご苦労さま」と声をかけるとともにさい銭などを渡した。
この講の名は、子供たちの打ち鳴らす鉦の音がジャンジャンときこえることからとされており、小川君らは「こんな遅い時間に出歩くことがないので面白かった」と話していた。(2013年10月10日号掲載)