紙に描かれた絵を切り抜き、何層にも重ねモチーフを作りキャンバスに貼り付け、上からニスを塗る立体画「シャドーボックス」に魅せられたNTTエレクトロニクス(横浜)営業部長の秋吉智幸さん(50)。その秋吉さんが、これまで作成してきた作品を展示する個展をこのほど大和市内で開催した。(編集委員・小宮山光賢)
秋吉さんは、幼少のころからプラモデルづくりに熱中。細かいものを組み立てるのが大好きな明吉さんが、ファンタジーあふれるこの工芸作品に取り組みはじめたのは5年前のこと。
「何も考えず、無心に作品作りに没頭できるのが最大の魅力」(秋吉さん)と休日はシャドーボックス作成に充てている。
シャドーボックスは、デコパージュとも呼ばれ、イタリアが発祥とされる。
日本の漆工芸にヒントを得たもので、最近では立体画像から3Dシャドー画といわれる。(2013年10月10日号掲載)