県内企業倒産件数、8カ月ぶり増加/「不況型」が8割に


 東京商工リサーチ横浜支店が集計した10月の県内企業倒産件数は、前年同月比50・0%増の69件となった。倒産件数が増加したのは8カ月ぶり。倒産企業の負債総額は同52・9%増の69億6400万円だった。同支店によると、10月は大型倒産(10億円以上)が発生しなかったものの、前年同月より23件も増えたという。(千葉 龍太、2013年11月20日号掲載) 
 倒産を原因別でみると、販売不振や受注減を原因とする「不況型倒産」と呼ばれるものが、全体の8割以上を占めた。「不況型」以外にも過小資本や他社倒産の余波なども増加していた。業種別では、依然として建設業が23件と最多。 
 このほか、情報通信業(5件)と製造業(14件)の倒産件数が目立っていた。
 同支店は、「大手メーカーの業績は、回復傾向にあり、中小企業にも波及しているものの、手元資金が十分ではなく、資金繰りが追いつかず倒産した企業も見受けられた」としている。

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