相模原市内に生産拠点を持つ凸版印刷は、通常のプロセスカラー(青緑、赤紫、黄、黒の4色)だけでなく、ピンクなどの特色にも対応した高精度なカラーマネジメント(CMS)技術を世界で初めて確立したと発表した。
印刷で再現されるすべての組み合わせ色を色彩工学に基づいて予測。使用するインキや印刷機の特性情報も加味することで、実際に印刷される色をDDCP(ダイレクト・デジタル・カラー・プルーフ)で再現する。
従来の校正刷りと比べて生産効率の向上などが図れるという。
商業印刷は通常、本印刷の前に実際の印刷インキを使っての試し刷り(校正刷り)を行う。近年は製版用データをカラープリンターで直接用紙に出力するDDCPが主流となっているものの、DDCP用プリンターと本印刷用の印刷機とでは使われる基本色や色域が異なるため、CMSを用いた色調整が必要だった。(2013年12月1日号掲載)