半導体製造装置の部品などを手掛ける第五電子工業(相模原市緑区橋本台)が順調に受注を獲得している。米アップルが昨年、アリゾナ州に自社工場を建設すると発表したことを受け、半導体の需要が増えると判断した装置メーカーからの受注が急増。前年度比120%増のペースで増えているという。来年度の売上高は今年度の1・3倍にあたる7億円を見込む。
同社の主力は、チタンやアルミを素材にした半導体製造装置の部品。ガスで半導体に特殊な塗料を焼き付ける拡散炉の部品を製造している。
同社では昨冬から受注の8割を占める半導体関連の仕事が増加。現在、「工場をフル稼働させて、納期に間に合わせたい」(水田光臣社長)と説明する。
橋本台の本社工場では、機械、板金加工から溶接、組み立てまでの一貫生産ラインを構築している。このほか、細かな部品や大型装置の組み立ては「約1週間で対応できる」(水田社長)という生産体制も構築した。(2014年1月10日号掲載)