相模原市はこのほど、淵野辺公園隣接地(中央区弥栄)で消防出初式を開いた。
消防団や消防署、自衛消防隊などから約1000人が参加。来場者1万人が見守るなか、自衛消防隊の屋内消火栓操作方法や消防団の太鼓の演技などが披露された。
出初式は、江戸の火消しの伝統を受け継ぐもので、消防団員や消防署員の士気高揚を目的に毎年開いているもの。
式典で加山俊夫市長は「消防行政は、あらゆる災害から市民の命と財産を守る責務を負っている。首都直下型地震などの大規模地震が懸念されるなか、消防に対する期待はますます大きくなっている」とあいさつした。
その後、消防団員による団体演技と消防署員による消防合同演技が行われた。
一方、団体演技では、勇壮な太鼓の音色と、威勢の良い「まとい振り」に観客はくぎづけになり、多くの拍手が送られていた。
消防合同演技では、大規模地震により「建物の倒壊などでビルに火災が発生した」との想定で、消火活動や救護訓練を行っていた。
最後には、全参加者役1000人による一斉放水を行い、出初式を締めくくった。(2014年2月1日号掲載)